好気性バクテリア
水草水槽を維持する上で、最も重要になるのが好気性バクテリアの
働きと言えるでしょう。
水槽水には、熱帯魚やエビから排泄されるアンモニウムが含まれて
います。そのアンモニウムは、水生動物にとって有毒で、水槽内のア
ンモニウム濃度が高くなると熱帯魚やエビは死んでしまいます。そこで、
水槽内のアンモニウムから熱帯魚やエビを守ってくれるのが好気性バ
クテリアです。
好気性バクテリアは、酸素が存在する場所を好むバクテリアで、ニト
ロソモナス属とニトロバクター属の細菌の働きによって、水槽内の有害
物質を分解します。
有害のアンモニウムは、ニトロソモナス(亜硝酸菌)によって、亜硝酸
に変化します。アンモニウムが存在する環境では、ニトロソモナスは1日
で1分裂すると言われています。つまり、アンモニウムを排泄するパイロ
ットフィッシュを入れることで、ニトロソモナスが増殖し始めます。
ニトロソモナスの働きでアンモニウムから変化した亜硝酸は、アンモ
ニウムほどではありませんが、熱帯魚やエビにとって、まだまだ有害な
存在です。
その有害の亜硝酸は、ニトロバクター(硝酸菌)によって、比較的無害
な硝酸に変化します。亜硝酸が存在する環境では、ニトロバクターは2
日に1分裂すると言われています。
ニトロソモナスの1日に1分裂に対し、ニトロバクターは2日に1分裂で
す。水草水槽立上げ時期に、水槽水の亜硝酸濃度が高くなるのは、両
者の分裂スピードの差によるものと言えます。そのため、この時期は、
こまめに換水を行う必要があります。
水草水槽を立ち上げて3ヶ月も経つと、好気性バクテリアによる生物
ろ過が完全に機能してきます。その頃には、水がピカピカに輝いている
ことを実感できるでしょう。
そして、好気性バクテリアは、長きにわたり水草レイアウトを支えてく
れる存在になります。
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